「ごめん、ハルお姉ちゃん…また迷惑かけちゃった…」

「あら、迷惑だなんて私が言ったことあるかしら?ふふ、貴方が気にすることなんてないわ。久し振りの発作で焦ったでしょうし、疲れたでしょう。ゆっくり休みなさいな。
ほら、お茶でも飲んで?ノンカフェインだから安心して」

「うん…」

「藤田くん、悪いけど、お茶を飲み終わったらましろちゃんを送ってくれる?」

「それはもちろんだが…」

優夜は渡されたカップを受け取りながら考える。
さっき自分は告白をしたばかりだ。顔をちらりと見ると、ましろは優夜の視線に気づいてふいと顔を背けてしまった。がん!と頭に衝撃を受けた優夜はしゅんとしながらお茶を一気にごくごくと飲んだ。
くそったれ!勢いで告白なんてするもんじゃなかったと思う。が、全て後の祭りなのだ。

「あら、あらあらあら…」

しかしハルには耳まで真っ赤にしたましろの顔が見えた。この村1番の美人の称されている彼女はまるで微笑ましいとでも言うように優夜とましろを交互に見て、いいわあ青春ねえと羨ましそうに呟いた。