「1週間ぶりの再会に!乾杯!!」

1週間前と変わらないメンバー。
まだ全員と上手く馴染みきれていないわたしは一番端の席に座った。
その隣には
「紬!乾杯!1週間元気してた?」
大志が座っていた。

「元気してたよ!大志くんも元気そうで!」

1週間前、散々飲んだくれて二日酔いだったわたしたちは、あの後街で買い物をしてご飯を食べて解散した。
大志に会うのはそれ以来。

「あれ、紬ちゃん、大志と仲良さげだね?」
向かいに座っていた陽佑が会話に入ってくる。

「そうか?まあ紬は酒飲めるし気も合うからな」
そんな大志の言葉ひとつひとつに、好きが大きくなっていくのがわかった。

「このグループ最年長と最年少だから、意外な組み合わせだよね!2人」
「そう言われればそうだな。紬、女子高生だもんな」
社会人と女子高生。世間から見ればどうなのだろうか。

「ねえねえ!来週昇と美鈴と大阪行こってあっちで話してたんだけど、3人どうかな?」
少し離れたところにいた紗枝がやってきた。
「いいね大阪!俺車出すし行こーぜ!」
「俺も行ける行ける!紬ちゃんも行ける?」
「わたしも行きたい!」
大志、陽佑、紗枝、紗枝と同じ大学の同級生の岩手美鈴(いわてみすず)、紗枝と美鈴と大学は違うが同じ歳の山口昇(やまぐちのぼる)、そしてわたしの6人での大阪旅行が決定した。
日帰りの代わりに朝早く行くことになったので、前日はみんなで陽佑の家に前泊することになった。