派手系グループで私が浮いてるってどうなの?
3人と同じ雰囲気を出しているつもりなのに、それが3人に届かないのか。
3人の中で勘が鋭いのは紀子だ。
だけど紀子は私に対して適当な対応をするから、あまり信頼できない。
親友の直美だけでなく、ヒロエや紀子にも少しばかりの不信感を抱いている。
豪快に笑うヒロエと本当におかしそうに笑う直美にチラッと視線を向けたそのとき。
「あー! な、直美、あそこ! あそこ見て!」
私の肩から手を離し、大きな声をあげて遠くを指さしたヒロエ。
今の言葉は直美に向けられたものなのに、私と紀子は無意識にヒロエのさした方向に目を向けた。
そこには、直美が外に出る目的である緒方先輩が遠くへ歩いていく姿が見えた。
「あっ、緒方先輩! 待って、行かないで!」
慌てて直美がその人物を全速力で追いかける。
しかし、鈍足な直美がその人との距離を縮められるわけがなかった。
やれやれといった様子で苦笑いを浮かべる紀子に、お腹を抱えて豪快に笑うヒロエ。
私は、直美たちにバレないように笑いをおさえていた。
3人と同じ雰囲気を出しているつもりなのに、それが3人に届かないのか。
3人の中で勘が鋭いのは紀子だ。
だけど紀子は私に対して適当な対応をするから、あまり信頼できない。
親友の直美だけでなく、ヒロエや紀子にも少しばかりの不信感を抱いている。
豪快に笑うヒロエと本当におかしそうに笑う直美にチラッと視線を向けたそのとき。
「あー! な、直美、あそこ! あそこ見て!」
私の肩から手を離し、大きな声をあげて遠くを指さしたヒロエ。
今の言葉は直美に向けられたものなのに、私と紀子は無意識にヒロエのさした方向に目を向けた。
そこには、直美が外に出る目的である緒方先輩が遠くへ歩いていく姿が見えた。
「あっ、緒方先輩! 待って、行かないで!」
慌てて直美がその人物を全速力で追いかける。
しかし、鈍足な直美がその人との距離を縮められるわけがなかった。
やれやれといった様子で苦笑いを浮かべる紀子に、お腹を抱えて豪快に笑うヒロエ。
私は、直美たちにバレないように笑いをおさえていた。