入学式も終わって3ヶ月が経った。


クラスの空気とか、


廊下に集まってくる女の子の顔とか


だいたい見慣れてきた。


蒼太 「なぁ寺山!また集まってるよ!」


入学式の次の日から俺のクラスの


廊下に女の子が集まるようになった。


いつものこと。


中学のときも俺のクラスの前には


女の子がいっぱいいた。


自慢じゃないけど


物心ついたときから女の子に


困ったことがない。


蒼太 「これ、さっき何組だっけな…


あ、B組か、B組の…なんとかって子が


寺山に渡しといてだって、まぁ、


どうせいらないだろうから捨てとくよ」


いらねぇ。


手紙にはいい思い出がない。


それを知ってる蒼太はいつも


報告だけして捨ててくれる。


はぁ、


次の授業つまんなそうだし、


屋上行こっかな…


「蒼太、サボってくるわ」


蒼太 「はー?も〜また始まったよ…」


俺は屋上に行った


景色を見るのは落ち着くから好き。


屋上は静かでもっと落ち着く。