俺は木の下にあるベンチに寝転んだ。


はぁ…だる……


「行かないの…?」


聞き覚えのある声。


さっき道を聞いてきた子だ。


優等生?こいつと仲良くなったら


めんどくさそうだな…


俺は無視した。


「…遅れるよ?」


寝転んでる俺のところまで来て


顔をのぞかせた。


「入学式…始まるよ…?」


はぁ…


「足が痛くて行けない。」


もちろん嘘。


こういう面倒な時によく使う嘘。