はぁ…


「ありがとう。」


その子は幸せそうな顔して制服を整えてる


「じゃ、行くわ。」


「え…待って!」


俺の腕を掴んで引き止めてきた。


これも初めてのことじゃない。


俺は無理矢理掴まれた手を振りほどいた


「まだなんかあんの?」


「…ほんとに終わり…なの?」


泣きそうな顔。


この顔もはっきり見飽きた。


「始まってもないけど?


期待とかしてんじゃねぇよ。」


俺は屋上を出た


俺はあの子と付き合ってたわけでも


気持ちがあるわけでもない。


ただ、あの子が俺を求めてただけ。


今頃屋上で泣いてるはず。


俺は求められたからしてやっただけ。


それ以上のものを勝手に期待してるのは


女のほう。