「なにぼけーとしてんだ、こら。
おねむか?お子ちゃま。
あっ、お前今ゴミ踏んだぞ」
「えっ?!」
足の裏を確認すると、何かついてる!
「踏む前にいってくださいよ…」
もう…いじわる。
真希ちゃんは今日バイトがあったみたいだけど、
私たちより先に帰っていた。
「あれ?なんで、ゆずちゃんと潤が一緒にいるの?」
玄関まで出迎えてくれた真希ちゃんが、
若干曇った表情でそうきいた。
「あの、えっと…」
どうしよう、真希ちゃん明らかに怒ってるよね…
「そこで偶然会っただけ。
俺はこの近くに用があったから、
ついでに真希の家に泊めてもらおうと。
南、お前は?」
な!どうしたら堂々とそんな嘘…。
いや、嘘ではないか。
「あ、あー、私は…」
まごまごしていると、大宮課長が
真希ちゃんに見えないように私の腕をつねった。
「いっ!
えっと、友達の家にお邪魔した帰りー!あはは…」