3.お隣のキミ

「くっるみー、クラスなんだった?」
「えっとね、C組だったよー」
「えぇ!?私A組だよ!クラス離れちゃったねぇ…」
全身の力が抜けるのを感じた。
そのまま、地面にガクンと膝をつく。
「えっ…碧と別のクラス?やっていけるわけないじゃん…」
ぶるぶると震えていると、碧が苦笑いしながら私の顔を覗き込んできた。
「く、くるみ。大丈夫…?」
「大丈夫なわけないでしょう。」
周りの人たちが「あの子どうしたの?」
などと話したいるがそんなのもうどうでもいい。
碧とクラスが違うなんて私にとっては地獄のようなものだ。
「大丈夫!休み時間には遊びに行くから!」
「う、うん…」
半泣きの私に手を伸ばして碧はいった。
「さ、行こっ!」
私はその手を握って碧と一緒にクラスの方へ歩き


☆♪☆♪☆♪☆♪☆♪☆


1-Cの教室の窓側の1番後ろの席。
そこが私の席だった。
1番人目につかないところ。
私にピッタリだ。
私は席に座りただジッとしていた。
クラスにはもう複数のグループができていて各々、キャッキャワイワイお話をしている。
そんな中、教室に1人の男子が入ってきた。
みんなが一斉に彼の方を見た。
そして、息をのんだ。