なのに...さっきの事が
衝撃的すぎて...いつもみたく
乙ゲーで頭がいっぱいには
ならなかった。喜べなかった。

遥希「意外だな。どうせ
奇声発したりするんだろうなって
覚悟して来たのに。」

青葉「そりゃあ、もちろん。
奇声発したい気分ですよ。
でも、さっき叫んだばっかだから
近所迷惑でしょ?」

そんな嘘をついた私の顔を
大高はじっと見つめる。

遥希「さっきのあの人、誰?」

青葉「え?誰の事?」

遥希「ごめん。見てた。
さっきすれ違った人と柿谷が話してる所。
あ、別に話せって言ってる訳じゃないけど
今のままの気持ちでイベント行って
柿谷はちゃんと楽しめる?」

青葉「...そりゃあ、もちろん...」