律「ごめんね。僕に力があれば
何とかしてあげられたんだけど
今の僕には無理なんだ。」

そう言いながら彼は
私にハンカチを差し出した。

うわ、私。泣いてる。
こんな人の前で。

青葉「私とあなたが
結婚すれば何とかなりますか?」

律「なるとは思うよ。
でも、僕は...嫌なんだ。」

そんなの、私だって嫌だ。

この人と結婚するなんて。
でも、お父さんを助けられるなら...
百瀬さんの言ってた親孝行が
出来るなら...今しかないと思った。

青葉「でも、あなたには
何にも出来ないんですよね?
それ以外、道は残されてないんですよね?
だったら、助けて下さいよ。」

律「君はそれでいいの?」