青葉「そうですよね。私だって
分かってるんですよ。あんな言葉を
かけてくれる人なんていないって。
現実とゲームは違いますから。
あなたの言う通り、私は
かなり気持ち悪い人間なんですよ。」

言ってて、虚しくなった。
この人には早く帰って欲しいけど
何で、私が自虐しなきゃならないんだって。

青葉「お願いですから。もう帰って下さい。
あなたと私は絶対に分かり合えません。」

律「分かり合えるよ。僕がなるよ。」

青葉「え?」

律「君が僕に夢中になってくれるように
僕がリキヤになるよ。」

本当に気持ち悪い。
...でも...、心が...傾いた。

もしも、この人が本当にリキヤに
なってくれるのなら
優しい言葉だけをかけ続けてくれるのなら
それこそが私の幸せなんじゃないかって。

でも、そこに愛はない。
彼は、お父さんの言いなりになる
ロボットなのだから。

偽物は所詮、偽物なんだ。