「優衣課題やった?」
「やるわけないじゃん溜まりすぎて今更やる気出ないよ~~~~」

うなだれるゆきに思わず笑いがこぼれる。

「も~来年クラス落ちちゃうよ?」
「美月はいいよね頭いいもん…」

大きくため息を漏らす優衣。

_____________ッッズキッ。

「…………ッッ!」
「美月?大丈夫??」

頭を抑えて思わず座り込む私の顔を、優衣が覗き込んでくる。
まただ。最近回数が多くなってきている。
これ以上優衣に心配をかけたくない。

「ごめん…大丈夫だから。」
「なんかあったらいつでも言ってね?なんでもするから」

ありがとう。優衣。
でもごめんね。
まだあなたには本当のことを言えないの。

どうしようもない思いに駆られて、今度は胸が傷んだ。