あれ?あれ???

「私、一応女で同い年くらいなんですけど...」

男の子は私と同じ学校の制服を着ている。

「あぁ〜...多分、それどころじゃなかったんじゃないかと...」
「今ちょっと触ってみてもいいですか?」
「え!?」
「あっ、ダメですよね!発作起こしちゃいますよね...!」

なんて失態。やらかした。
興味本位で他人に近づくなんて最悪だ。

「でも、事前に触れられることが分かっていれば、何とかなるはずです!!」
「え!?いいんですか?本当に大丈夫ですか?」
「やったことないんでわからないですけど...今までそうでした。」

私は恐る恐る手を男の子の肩に伸ばす。
そして、そっと手を置いた。

「あ、あれ?」

私はいつの間にかギュッと閉じていた目を男の子の声で開けた。

「なんにも...ならない」

触れる面積を少しだけ多くしてみた。

「俺...大丈夫だ...」

さっきまであんなに苦しそうにしてたのに...
本当に大丈夫なのだろうか。
私が...単に...女として見られてないからじゃ...

「あっいや、その、俺、ちゃんと女の子だって思ってますから!」