ーー食べられる。 その瞬間、私は思った。 飢えた野獣のような顔。 ぎらりと獲物を狙う目でまっすぐに私を見つめる。 「俺も負けません」 その時、私は確信した。 ああ、そうか。 この感覚は間違いじゃなかった。 彼は私を 生徒会長の座から引きずりおろそうとしている――。