ひどく冷たい目で見て私を笑う。


「これを流して俺をおとしいれようとしたんですね」


「あ、あの……っ、違うの……」



こわい。

声が震えて、うまく出せない。



「何が違うんですか?」


宇佐美くんはその写真を持ったまま、じりじりと私に近づいてくる。


「う、さみく……」


怖くなって、後ずさりしても

彼は止まってくれない。


「答えてくださいよ、結衣さん」


どんどん私を追いつめて、しまいには両手で閉じ込める。


「……ご、め」


ついに逃げ場がなくなってしまい、おそるおそる顔を上げると、びくりと背すじが震えた。


「っ、はは」


初めて見た彼の表情。


まるで私に失望したみたいな冷めたまなざしだった。


「生徒会長ともあろう人が、デマ流して

人をおとしいれようとしてるって知ったらみんなどう思いますかね?」

「……っ」


さあっと血の気が引いていく。