「まあまあ。本当にお前は千影ちゃんに

ゾッコンみたいだな、輝」


「彼女だし。なんか悪い?」


「いーや。俺はお前の面白い姿が見れて光栄。」



自分で言って自分で笑ってるこいつは

ほんとにバカなんだと思う。



ふざけあっているとまた隣から声をかけられた。



「輝!!だらしない顔しない!!
それと15分経った!!練習再開だよ!!」


こいつはもうひとりのマネージャーの
松本 葵。


サバサバした感じの女。



前はこーゆーのがタイプだったんだけどなー。

今はもうどうでもいい。


あぁ、もうちょっと練習したら帰れる。


帰りは千影とふたりきりだ。




そう思ったら練習を頑張れる。