あんな所、見たくなかった。 あーっ、もう……。 蓮のことなんて早く忘れられたらいいのに。 「まぁ、氷菜がそれでいいなら私は止めないけど」 「うん、これでいいんだ……」 私が曖昧に答えると夏美ちゃんは深く追求はせずに渋々と納得してくれた。 「……分かった。無理だけはしないでよね」 「うん」 苦私は笑いを浮かべてそう答える。 それからは、昨日観たドラマの話や今日の午前の授業の話などをして昼休みが終わった。