「ちょ、ちょっと待って!」
彩花は慌てて言った
「わたし、願いがあってここに来たんじゃないよ?」
そういうと、少女はちぇっと言って、
「この店の金平糖を食べると、願いが叶うんだよ。
でも、最後まで叶えるのにはある試練を乗り越えないと行けないんだよ。」
と説明した。
「その試練って?」
彩花が質問すると
「さあ?そのときによって違うから。」
と少女は言ったのだ。
「とにかく、願いがあったらおいでよ」
「は、はぁ」
彩花は、そのとき、はっと思った。多分、ここに来てから軽く1時間半経っている。
「は、早く帰らないと!」
と言って、挨拶をしてから店を出た。