「おばあちゃん……」

コロンの匂いが少しきつくて
みかんが大好きで
すごく、優しかった。

「そっくりなんだよ、あの人」

窓の外を見ていた。
星空が澄んだ空に輝いていた。
幸せだった。
幸せだった。

ほんの少しの幸せを
今日の後悔を交えながら
私はぎゅっと感じていた。