お洒落もできない。
メイクもやめた。
私達は鳥かごの取り。
気に入らないと餌を貰えない。
ペット同然だった。
主人が気に入らなければ
私達は羽をむしられて売られる。
それが恐ろしかった。
だから私達は従った。
この鳥かごの主人に。
一歩でも出ようものなら
少しでも目立とうものなら
次の日に焼かれてしまう。
私達は手遊びの人形。
その人の心にはない。
けれどターゲットとなる人形。
操り人形のように
紐で固く縛りつけられている。
ああ、何と不幸な事だろう。
逃げないように羽を切られた私は
もともとあの主人だったのか。
何てことをしていたんだろう。
神様は許さないだろう。
もう分かった。
もう理解した!
それか教えてください!
だから、
だから!
だから!!!
私を、
かごの中の鳥を、
貴方の操り人形から開放してください!
ああ、暗い。
酷く狭いこのかごから
私達を出してください!!