それでも良くしてくれる人はいる。
クラスの中でもより地味な女子たち。
その人たちだけは仲間意識があるらしい。

虐められるのは1回のきっかけから。

“そういうの、嫌だ”

そう言ったのがいけなかった。
それまでは目立ったグループの一員。
リーダの次に多分地位が高かった。
一ヶ月に何回は告白もされたし
お洒落だねっていつも言われた。

そんな毎日は私にとって快感。
地味な奴等は関係ない。
我が道を行くんだ!

そんなふうに思っていた。


けど、リーダーの子が始めてしまった。
子供にとっての“ゲーム”を。

虐め。

それは人を傷付ける行為。
それと自分を比べることで
私達は快楽を得ていたのかもしれない。

エスカレートする虐め。
最初は言葉だけだった。
それまでは何も感じなかった。

けど、ある日事件は起きてしまった。