山の上の方へと行く途中とても素敵な夜景が見えた。
「凄く綺麗……。」と私が言うと奏汰さんは
「上はもっと綺麗だよ。」なんて言うので楽しみだ。

頂上へ着いて駐車場から少し歩くと柵の向こう側に
素晴らしい夜景が見えた。

「わぁー!飛び降りたい!」なんて咄嗟に言ってしまった。奏汰さんは苦笑して

「もっと素直に喜んでくれたら嬉しいんだけど。」
と言って私を抱きしめてくれた。

「姫愛には言ってなかったけど俺って結構悩んでて。新しい患者さんを受け持つ事が増えて仕事もだんだんと忙しくなって。帰れない日も出てくるかもしれない。でも姫愛が心配でしかたないよ。勝手に居なくなったりしないって誓ってくれないか?」
と奏汰さんが言ってくれたので、私は
「私はまだ死にたい気持ちはあるけど奏汰さんの事や家族の事も大切にしたいと思ってるのでこれからは心配かけないと思います。」と私が言ったので奏汰さんは安心した笑顔を見せた。