中に入ると小さな魚達がいっぱいいた。

「うわぁー。綺麗。」私は魚に魅入ってた。

小さな魚から大きな魚色々みた。

そしてカクレクマノミの前で動かなくなった私を
奏汰さんはにっこり見ていてくれる。

「こんなに綺麗な魚になりたいなー。」と私が言うと
「魚のおかげで生きてる所もあるから感謝しないとね。やっぱり人間が簡単に殺せる分もっと増やしてあげないと自然破壊になってしまうから。」と奏汰さんが言う。

私はその通りだなぁって思った。
何かを守れる大人にならなくっちゃ。

奏汰さんはやっぱり大人だなぁ。

そして最後に凄く大きな水槽にクラゲがいっぱいいた。

「わー!クラゲだー。本当に綺麗。」

私はこんなに綺麗なクラゲの水槽は見た事がなくて。
感動してちょっと泣いてしまった。

本当に生まれかわれるならクラゲのように自由に海で漂っていたい。

クラゲは死んだら消えてなくなるらしい。
そんなに環境に優しいクラゲに凄く憧れる。

私は死んだら骨になってしまうから。

でも奏汰さんとせっかく出逢えたのだからまだまだ死ねない。

そして帰り道のエスカレーターの下の水槽にはサメがたくさんいた。
「ここに飛び降りたら死ねるかな…。」って自然に言ってしまった私に奏汰さんは「姫愛は俺が守るから大丈夫。」と言って抱きしめてくれた。

こんなに人が居るのにちょっと恥ずかしい。