「少しドライブしましょうか。せっかくの休みですし、どこか行きたい所はありますか?」
と奏汰さんが言うので、私は

「奏汰さんと一緒に居るだけで幸せです。」と答えた。

本当に緊張してしまって何を話したらいいのかわからなかった。でも無言になっても何故か安心した。

そして私達は奏汰さんの家の近くの海へ来た。

「たまに1人になりたい時に来るんですよ。」
と奏汰さんが言って車から降りたので私も降りる。

潮風がとても気持ちいい。

奏汰さんの横顔を見ていると奏汰さんがこっちを向いて微笑むのでつられて微笑む。

そして奏汰さんが私の側に来て手を繋ぐ。

私は緊張して汗ばんだ手が恥ずかしいと思ったが、奏汰さんは優しく包み込んでくれた。

ずっとこのまま時が止まればいいのに。
その後も2人でずっと海を眺めていた。