そして日曜日がきてしまった。

私はソワソワと落ち着かないので
またいつものようにベッドで先生からの連絡を待つ。

いつもより可愛い服を選んだつもりだけど、
何回も鏡の前で確認をする。

奏汰さんが好きだと言ってたパスタとサラダを用意する為に台所へ行く。

「あら?姫愛。今日はなんだかオシャレしているのね?お昼ご飯も自分で作るって言うし誰か遊びに来るのかしら?」とお母さんに言われてギクッとし、
「お友達が遊びに来るの。」と言っておいた。

「それなら少しお母さんもオシャレしようかしら。」
なんてお母さんが言うから、「そうしてくれると嬉しいな。」とお母さんに伝えた。

私がご飯を作る間にお母さんはお化粧までして
バッチリだった。

ご飯を作っている最中に先生から「もうすぐ着きます。」とだけ連絡があったので「待ってます。」と短く返した。

ご飯を作り終え、テーブルに並べていると
チャイムが鳴った。
私は急いでインターホンを切って玄関まで迎えに行く。
「お邪魔します。」と奏汰さんが緊張している感じで家に入る。
お母さんはびっくりしたようで
「えぇー!先生!どうしたのですか?」と大きな声を出した。

「こんにちは。今日はお母さんにお話しがあって来ました。これはお土産です。どうぞ。ではお邪魔します。」と言ってお母さんにお土産を渡して、靴を脱ぐ。
私は「お母さん、お願い。お話しを聞いて。」と言いながら食卓へ先生を案内する。

私が「まずはご飯を食べよう。」と言ったのにお母さんが「どうして先生がこの家を知っているんですか?姫愛とはどういう関係なんですか?」なんてお母さんが質問責めをするから先生は困った顔で口を開く。

「姫愛さんの事を僕に任せていただけないでしょうか?私は姫愛さんの事を愛しています。」

私も勇気を出して言った。

「お母さん。私、奏汰さんの事が好き。ずっと一緒に居たいから私達、同棲したいの。」

するとお母さんは
「また急な話しねぇ。まぁ先生なら大丈夫そうだし何か変な事とかの心配もないわね。でも家の娘を幸せに出来ないなら無理よ?他に女の人なんか居ないでしょうね?」とお母さんが本気になって聞く。