次の日、目覚めるとすぐスマホをみる。

するとやっぱり先生から返信があった。
「医師としては本当にまだまだなのですが、僕の患者さんには出来る事を全てしてあげたいです。1人でも命を救える事が出来たら嬉しいです。そういえば綾瀬さんのお母さんは何が好きなのですか?なにかお土産を買って行こうと思うのですが…。」

私は先生って本当に真面目なんだな、と思いながら
「先生は本当に優しいから疲れる事もあると思いますが私で良かったら支えたいと思います。お母さんはお菓子が好きですよ。これ私の住所です。」と返信し、位置情報を送信した。


なんだか先生が家に来るのが怖くなってきた。

朝ご飯を食べて薬を飲み、歯磨きをしてお母さんの洗濯を手伝いながらお母さんに、伝えた方がいいよね?と思っては、やっぱり言えない…。という事を繰り返してはお母さんに「どうしたの?」と心配されては「なんでもないよ?」と返事をするやり取りをしていた。


桜ちゃんは拓真君と付き合ってから病院生活が楽しくなったみたいでかなり回復した様だ。

桜ちゃんももうすぐ退院らしい。

拓真君も年上らしく、一緒だね(笑)って連絡がきてた。

桜ちゃんが色々相談に乗ってくれるからお互いにどんどん距離が縮まって、親友って言えるくらいまでになった気がする。

落ち込みやすい私の事もちゃんと励ましてくれたりする桜ちゃんは本当に天使だと思う。