「これ…僕の連絡先です。あと次の受診日ですね。僕は深夜しか連絡も取れないし日曜日しか休みがないので、次の日曜日にお母さんに同棲の事を話しに行きますね。」

そう言って先生が私にメモを渡してきた。
これは一生の宝物になるだろう。

「ありがとうございます！」

私はずっとドキドキしながら家へと帰って行った。

自分の部屋に戻り、桜ちゃんに連絡する。

「桜ちゃん。私、初めて男の人と付き合う事になっちゃった。」
ずっと心臓がドキドキしてしまう。

まさか自分からキスまでしてしまうなんて。

思い出しては泣きそうになる。

桜ちゃんの返信は早かった。
「えー！おめでとう姫愛ちゃん♡良かったねー！私も付き合う事になりそうだよ♡お互い頑張ろうね！」

と桜ちゃんからの返信をみてなんとも言えない気持ちになった。

あの先生を私が……。

誰にも言えない恋だよね。

でも先生お母さんに話しに来るって言ってた。
大丈夫なのかな？

私は不安で胸がいっぱいになりお母さんの手伝いも忘れベッドの中でずっと思い詰めてた。

夜になり、ご飯をぼーっとしながら食べて歯磨きをして部屋に戻る。
お母さんになんて言おう。

私は結局誰にも言えないと思いながらも桜ちゃんに言ってしまった。

桜ちゃんは大人の男性なんだから安心して付き合って大丈夫だよ？って言ってくれた。

それに羨ましいって言われちゃった。