「おはようございます。綾瀬さん。その後はどうですか?」と言って先生が見つめてくる。

私はドキドキしながら「お母さんの手伝いをしながら毎日楽しく過ごしてます。」と言った。

「疲れやすかったりしませんか?」

私はもう先生が何を言っているのかわからないくらいに頭の中で先生の事が好きって考えてた。

「────綾瀬さん?」


何度目かの質問に、ハッと気がつき、私は衝動を抑えきれずに先生のネクタイをグイッと引っ張りキスをしていた。

「なっ!あや…んんっ。」

私は唇を離して先生に言った。
「先生……。好きです!どうしても一緒に居たい。毎日会いたい!どんなに傷ついてもいいの…。私…先生じゃないとダメみたいなの……。」ポロポロと溢れる涙とともに気持ちがこぼれ出した。

そして泣きじゃくっていた私を先生は
優しく抱きしめ、耳元で囁いた。

「綾瀬さん……こんな真似をされるとは思わなかった。あなたの事は前から守りたいと思っていたんですよ。……これは、医師として失格かも知れませんが…一緒に住みませんか?あなたの事を離したくなくなりました。
いや───俺の側でずっと笑って居てほしい。俺と付き合ってくれ。」

先生は私に口づけると力強く抱いた。

先生が男の人だと改めてわかった。
嬉しくて嬉しくて
…また私は泣きじゃくってしまった。