落ち着かない…
「やっぱり…こんな格好じゃ、ダメですよね?あっちの方がよかったかも…」
車からなかなか降りない私に、痺れを切らした拓海さんが助手席のドアを開けた。
「十分可愛いよ。変じゃないし、母親は喜ぶと思うよ」
「ほんと?拓海さん、本当ですか?」
「あぁ、大丈夫…っ」
私が勢いよく顔を上げたもんだから、拓海さんは後ろにのけぞっていた。
手を引かれ車から降りた私は、今まで味わった事のない緊張感に襲われていた。
私が何故、ここにいるのか…そう。会社に結婚する事を伝えた後、私達はお互いの家族構成を知らない事に気がついた。
拓海さんは、早くから結婚したい人がいる、とご両親には話をしていたらしい…。
いつの間に、と思ったけれど、そう言う事を怠らないのが、拓海さんらしいなと思った。
そして、私の実家が大阪だから、順番が逆だけど、先に紹介するよと、週末に日を設定されてしまったのだ。
そして、その間に私も大阪にいる両親に連絡を入れた。それは一昨日の事だった。
久しぶりの電話。
びっくりされるかな、怒られるかな…
悩みながら、母に電話をかけた。
「やっぱり…こんな格好じゃ、ダメですよね?あっちの方がよかったかも…」
車からなかなか降りない私に、痺れを切らした拓海さんが助手席のドアを開けた。
「十分可愛いよ。変じゃないし、母親は喜ぶと思うよ」
「ほんと?拓海さん、本当ですか?」
「あぁ、大丈夫…っ」
私が勢いよく顔を上げたもんだから、拓海さんは後ろにのけぞっていた。
手を引かれ車から降りた私は、今まで味わった事のない緊張感に襲われていた。
私が何故、ここにいるのか…そう。会社に結婚する事を伝えた後、私達はお互いの家族構成を知らない事に気がついた。
拓海さんは、早くから結婚したい人がいる、とご両親には話をしていたらしい…。
いつの間に、と思ったけれど、そう言う事を怠らないのが、拓海さんらしいなと思った。
そして、私の実家が大阪だから、順番が逆だけど、先に紹介するよと、週末に日を設定されてしまったのだ。
そして、その間に私も大阪にいる両親に連絡を入れた。それは一昨日の事だった。
久しぶりの電話。
びっくりされるかな、怒られるかな…
悩みながら、母に電話をかけた。