「お前自分が何したのかわかっているのか!?
 一歩間違えれば犯罪行為だぞッ」


いえ、確実に犯罪行為ですって。
もう間違ってますって。


「そう思ったからアルトを呼んだんだよ。
 確かにさすがにこのまま彼女を放置出来ないし
 オレは“清廉潔白”
 本当に手を出してないよ。
 まぁ…正体を明かさなかったのは
 悪かったとは思ってるけど…」

「…とにかく今はセツナを休ませるほうが先。
 話はそれからだ…」


陽向さんは
さっきまでの勢いはなく
冷静になったのか考え事をしているのか
低いトーンでそう答えると
眠るアタシを抱き上げ…
って、抱き上げられてんの!?


「部屋に連れてく」


明らかに怒った表情の陽向さん。
それを見た吹雪さんも
若干、表情が強張っているし
煌月は無表情のまま陽向さんを見つめている。

イヤな空気が漂ってんですけど…
んでもってアタシはアタシで
こんなタイミングが目が覚めちゃったモンだから…


「・・・え?」


抱き抱える陽向さんと目が合って
お互い茫然。


…そうなるわな。