「やっぱり、何度拝んでも拝みきれない。」
「だよね!毎日見ていても飽きない。」

「「 男なのに可愛い・・! 」」


登校途中の男の子を見つめながら、
複数の女子がコソコソと話しているのは日常茶飯事。



それに対して




「いやー・・何度見てもカッコいいよなー。」
「ショートボブ最高っしょ!」


「「 いつか、罵られてみたい。 」」


複数の男子も登校途中の女の子を横目でチラチラと見つめる。




ツカツカツカ……


ツカッ




「おはよう。」


「おはよ。」







「何か顔に付いてる?」

「そっちこそ、私に何か用?」




「「 べつに!? 」」


そう…
私達は幼馴染なのに、仲が悪い。



彼は女の子みたいに可愛く、私は男っぽくカッコいいと呼ばれる存在。

お互い対照的な存在であることが一番の問題だと思っている。



そんな彼と、隣同士の席になってしまっている。
それもまたいがみ合いを生んでしまう要因の一つ。



それと、もう一つ…