変わりたい

髪を切って……変わりたかった
だけど全然変われてない

新しい出会いだって……きっとあるよね?
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髪を切ったあの日……
彼のことを忘れようとした

でも、うちのママと葵のママは友達。今まで通りの家族ぐるみの関係は変わらない。変わったのは、私と葵の関係だけ

週末、うちと葵の家族で出かけることになっていた。学校帰りに香織が友達とやってきた。葵と香織が付き合っていることと、それなのに葵と会うことになっている私に葵と会うのは、ひどいって……

葵をあきらめようとしていても、久しぶりに会うことに、勝手に期待していたんだ。私と会うなら、まだチャンスはあるんじゃないかって……そんな淡い期待を打ち砕いた。そして、何も変われていなかった自分の気持ちを気づかされた。

メグが、「奈々は、私と約束してるから、葵が会うのは奈々の家族とだよ」と、言ってくれた。「そうなんだ。じゃ、いいわ」と、帰っていった

ママにも、メグが話してくれて、私はメグとでかけることになった。

一番近い存在の幼なじみ
オレはずっと片想い

ずっと一緒にいるのが当たり前だと思ってた
でもそうじゃないんだな
いなくなって……やっと気づいた
彼女の存在の大きさに……
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久しぶりに奈々に会えることになって、うれしくてウキウキしていた。うちにくることになっていた奈々の家族……だけど奈々の姿はなかった。

高校は別々になっても、家族ぐるみの関係は変わらないと思ってた。傷ついて、心が折れた。

離れて気づいた。あの時、どんだけ好きだったのか。あの時、ちゃんと告白していたら、何か変わったのかな?奈々がいなくなるなんて、イヤだ。奈々に会えなくなって、遠くなったなって感じた。遠くに感じてさみしい。心にぽっかりと穴があいたようだ。

恋を通り越して気持ち悪いのはわかってる。それでも、奈々に会いたい。

一緒にいると心地よかった
私の孤独を癒したのは彼女だった

ずっと……いつも……仕方ない
これでいいって……
友達を作ることを諦めていた

心の中の暗闇の中
彼女は光る
まるで太陽のように光ってる
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学校生活なんてつまらない。学校に行く意味なんてあるの?何のために学校行ってんだろう?奈々ちゃんに出会うまでは、そう思っていた。

人見知りで、ずっと友達ができなかった。いつも一人で、孤独だった。昔から感情表現が乏しいって言われてるけど、楽しくないわけじゃないし、悲しくないわけじゃない。

一人で本を読んでいた時、隣の席の奈々ちゃんが話しかけてくれた。最近は一緒に話すことが増えた。いつも笑顔で明るくて、まぶしかった。たいしたことを話すわけじゃないけれど、そんなささいなこともうれしかった。今まで感じたことのない幸せな毎日を過ごしていた。

「最近、隣の席の子と仲いいね。」
「うん。恵美里ちゃんは、高校で初めてできた友達なんだ」
友達って言ってくれた。すごくうれしかった。奈々ちゃんは、私にとってかけがえのない友達だよ。

奈々ちゃんに出会えて、初めて感じたことのない幸せを感じた
あなたの言葉で心があったかくなる
未来を楽しみに感じさせてくれる

でも……なんで……
こんなに淋しい気持ちになるの?
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奈々ちゃんと話すたびに、好きになる。これからもずっと、私の友達でいてね。でも、奈々ちゃんの友達は私だけじゃない。初めて会った時からわかっていた。

近くにいるのに……奈々ちゃんがメグちゃんといるのを見ると、胸がチクチクして、嫉妬してしまう。

今までは、一人でいるのが当たり前だった。だけど今は一人でいると、こんなに淋しい気持ちになるの……
あきらめられないから……
どうしても忘れられないから……
今もずっと彼女のことを想ってる……

忘れようとしていた恋が目覚める……
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大和は、中学の時好きな子がいた。

でも、奈々が好きなのは、俺じゃない。葵を好きなんだと気づいた。諦めなきゃと、男子校に進学した。だけど、好きな気持ちは変えられなかった。

中学の友達に久しぶりに会った。そして、葵が奈々じゃない女と付き合ってるときいた。幸太は、奈々の友達の恵のことが好きだった。

幸太が、恵のことを好きなことを奈々に話してみたら、4人で会うことになった。

久しぶりに奈々に会った。恵は、好きなやつはいないらしく、二人がうまくいけばいいねと、笑ってくれた。やっぱり奈々はあったかくて、優しい。奈々の笑顔はまぶしかった。奈々の笑顔が頭から離れない。

みんなで一階に遊んで楽しかった。幸太は、恵に気持ちを伝えたけど……友達以上には思えないと言われた。でも、友達としてまた会ってくれるって……

「0じゃないんだろ?じゃ、あきらめない。」
そうだよな。俺も、もうあきらめない。奈々に好きになってもらえるように、頑張る。
彼と出会って未来が見えた

なんてことない会話
こんな日がずっと続くといいな
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中学の同級生から連絡がきた。中学の友達で会わないか……って、熱心に誘う意味がわからなかった。幸太がメグのことを好きだからって……なんだそういうことかー。

メグは美人だけど、好きな人はいなかった。だから、みんなで会ってもいいかなと思った。

男の子と会うなんて、葵以外は初めてでドキドキしていた。大和も、幸太も人気があったけど、高校生になってますますかっこよくなってた。一緒にいて、明るい二人といて、あったかくて、楽しかった。

幸太に告白されたメグ……友達以上には思えないと断っていた

でも、友達から始めるってこと?どうやら恋が動き出した予感。頑張れ幸太。

あれれ?でも、次も二人じゃなくて4人で会うことに……

別に会いたいわけじゃない
だけどもう一度会ってもいいかな

あなたといれば
きっと楽しいんだろうな
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休みの日に何度か4人で会っていた。恵は、また会ってもいいかなと思いはじめてる。

初恋もまだな……恵。恋って、どんなものかしら?まだわからないけど……どうやら、恋が動き出した予感……
告白したら………その先は?

今の関係を物足りなく感じていた
このままじゃいやだ

悔いを残さないためにやるべきことは……?
もう後悔したくないんだ
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4人で遊んでいても、恵と話すのは奈々……

中学の卒業式で告白できなかったことを後悔していた。高校生になって、告白したけど、友達以上には思えないって言われたけど、4人では遊んでいる。

でも、奈々に嫉妬してる。心が冷えていく。

高校の女友達に、そんなに邪魔ならその子と一緒に遊ばなければいい。代わりに私が行くよ……って言われて……

女友達の若菜を連れていった。

もう後悔したくないから、気持ちをちゃんと伝えていこうと思って、奈々に……恵との恋の邪魔をしないでほしい。大和には好きな子がいるから巻き込まないでほしい。……泣きそうな顔をしていたが、帰っていった。これで恵との仲もうまくいくと思っていた。

帰りに次の約束をしようとした。また4人で会えると思っていた。だけど、恵は奈々がこないなら、いかないと……帰っていった。大和も次はこないって……

次は若菜と二人?こんなはずじゃなかったのに……
みんなで遊んで
心地よくて幸せ……
いつまでも続くと思ってた

だけど……
そう思ってたのは私だけだった
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いつも4人で遊んで楽しかった。今日は、幸太が若菜ちゃんを連れてきた。いつもと違い、ギクシャクした雰囲気……を感じていた。

そして、幸太に恵との仲を邪魔をしないでほしいと言われた。私は、二人を応援していたのに……そんな風に思われてたんだね。大和くんともたまに連絡をとっていたけど、大和くんには好きな子がいるから、邪魔なんだと言われた。二人とも友達なんて思ってくれていなかった。楽しんでたのは、私だけなんだとわかった。

途中で別れて、家に帰ったら、誰もいなかった。自分の部屋に入ると、止めどなく涙が溢れてきた。