今も思い出す
キミの笑顔を見た瞬間を……
キミへの気持ちが止められなくなる
オレ……独占欲強いよ
毎日会いたいし……
いつでも……どこでも……キミといたい
一緒にいると安心できるんだ
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中学の卒業式
葵は、ずっと好きだった奈々に告白する決心をした。俺の勘違いじゃないよね?もう告白してもいいよね?
奈々に告白しようとしているのに、他の女子から告白されたりして……奈々と話せない……奈々に告白するために第2ボタンはとっておいた。
やっと奈々を見つけた時、恵ちゃんと泣いていた。
奈々に声をかけようとした時、恵ちゃんに睨まれた。そして、俺の前から去っていった。何も伝えられないまま……
いつからか……
ずっと……あなたが好きだった
もっと素直になって……
あなたの前で自然に私らしくふるまえたら……
あなたは唯一無二……
あふれだす想い……
あなたは私の心をかき乱す
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中学の卒業式
香織は、葵に告白する。
「ごめん。俺……好きな子いるから……」
好きな人?うそ……いつも私のこと見てたでしょ?
「うそ……誰なの?」
「奈々が好きなんだ」
なんで気づかなかったんだろう?葵が見ていたのは、後の席の奈々だったんだ。今になって気づくことばかり……目があっていたのは、奈々を見ていた葵を私が見ていたからなんだ。勘違いして……
「そっかー。じゃ、記念に制服のボタンをちょーだい」
第2ボタンじゃなかったけど、ボタンをもらった。
それなのに、第2ボタンをもらったと、噂になってしまっていた。奈々が第2ボタンをもらったのに……
すでに第2ボタンがなかったから、香織は奈々がもらったんだと思っていた。
彼がいないだけで……
ぽっかりと胸に穴があいた感じ
こんなに寂しかったなんて……
一度はあきらめた
でもおさえられない想い……
高校生になれば何かが変わるだろう
そう思っていた
でも誰かが変えてくれるのを待っていても
何も変わらなかった
過去でも現在でも
私が変わらないと何も変えられない
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高校生になった奈々。
会いたくないと思っていたのに、学校帰りに葵と再会した。もう吹っ切れたと思ってた。でも、まだこんなに胸が苦しくなるなんて思わなかった。
挨拶することもなく通りすぎる。もうこれまでの関係には戻れないんだと感じた。諦められなかったけど、気持ちもふっきれて……きっと、この先……は、幸せな恋が待ってるよね?次の恋はうまくいくといいな……
まだ見ぬ明日へ……
ずっと忘れられなかった
なのにキミは……
伝えられなかったあの時のオレ……
全てが今につながっている
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高校生になった葵。
同じ高校になった香織と付き合ってると噂になっていた。どれだけ否定しても、みんな信じてくれない。ため息がこぼれる。噂になるなら、奈々とがよかったなー
卒業式以来、奈々と会えない。会いたい……よ。
やっと奈々に会えた。同じ高校になった恵と話ながら歩いていた。声をかけようとしたけたど、挨拶することもなく、奈々は通りすぎていく。まるで、俺のことなんて眼中にない感じで……
奈々の笑顔が胸にしみる。これでいいってあきらめようとした。でも、あきらめられない想いがある。
変わりたい
髪を切って……変わりたかった
だけど全然変われてない
新しい出会いだって……きっとあるよね?
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髪を切ったあの日……
彼のことを忘れようとした
でも、うちのママと葵のママは友達。今まで通りの家族ぐるみの関係は変わらない。変わったのは、私と葵の関係だけ
週末、うちと葵の家族で出かけることになっていた。学校帰りに香織が友達とやってきた。葵と香織が付き合っていることと、それなのに葵と会うことになっている私に葵と会うのは、ひどいって……
葵をあきらめようとしていても、久しぶりに会うことに、勝手に期待していたんだ。私と会うなら、まだチャンスはあるんじゃないかって……そんな淡い期待を打ち砕いた。そして、何も変われていなかった自分の気持ちを気づかされた。
メグが、「奈々は、私と約束してるから、葵が会うのは奈々の家族とだよ」と、言ってくれた。「そうなんだ。じゃ、いいわ」と、帰っていった
ママにも、メグが話してくれて、私はメグとでかけることになった。
一番近い存在の幼なじみ
オレはずっと片想い
ずっと一緒にいるのが当たり前だと思ってた
でもそうじゃないんだな
いなくなって……やっと気づいた
彼女の存在の大きさに……
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久しぶりに奈々に会えることになって、うれしくてウキウキしていた。うちにくることになっていた奈々の家族……だけど奈々の姿はなかった。
高校は別々になっても、家族ぐるみの関係は変わらないと思ってた。傷ついて、心が折れた。
離れて気づいた。あの時、どんだけ好きだったのか。あの時、ちゃんと告白していたら、何か変わったのかな?奈々がいなくなるなんて、イヤだ。奈々に会えなくなって、遠くなったなって感じた。遠くに感じてさみしい。心にぽっかりと穴があいたようだ。
恋を通り越して気持ち悪いのはわかってる。それでも、奈々に会いたい。
一緒にいると心地よかった
私の孤独を癒したのは彼女だった
ずっと……いつも……仕方ない
これでいいって……
友達を作ることを諦めていた
心の中の暗闇の中
彼女は光る
まるで太陽のように光ってる
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学校生活なんてつまらない。学校に行く意味なんてあるの?何のために学校行ってんだろう?奈々ちゃんに出会うまでは、そう思っていた。
人見知りで、ずっと友達ができなかった。いつも一人で、孤独だった。昔から感情表現が乏しいって言われてるけど、楽しくないわけじゃないし、悲しくないわけじゃない。
一人で本を読んでいた時、隣の席の奈々ちゃんが話しかけてくれた。最近は一緒に話すことが増えた。いつも笑顔で明るくて、まぶしかった。たいしたことを話すわけじゃないけれど、そんなささいなこともうれしかった。今まで感じたことのない幸せな毎日を過ごしていた。
「最近、隣の席の子と仲いいね。」
「うん。恵美里ちゃんは、高校で初めてできた友達なんだ」
友達って言ってくれた。すごくうれしかった。奈々ちゃんは、私にとってかけがえのない友達だよ。
奈々ちゃんに出会えて、初めて感じたことのない幸せを感じた
あなたの言葉で心があったかくなる
未来を楽しみに感じさせてくれる
でも……なんで……
こんなに淋しい気持ちになるの?
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奈々ちゃんと話すたびに、好きになる。これからもずっと、私の友達でいてね。でも、奈々ちゃんの友達は私だけじゃない。初めて会った時からわかっていた。
近くにいるのに……奈々ちゃんがメグちゃんといるのを見ると、胸がチクチクして、嫉妬してしまう。
今までは、一人でいるのが当たり前だった。だけど今は一人でいると、こんなに淋しい気持ちになるの……
あきらめられないから……
どうしても忘れられないから……
今もずっと彼女のことを想ってる……
忘れようとしていた恋が目覚める……
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大和は、中学の時好きな子がいた。
でも、奈々が好きなのは、俺じゃない。葵を好きなんだと気づいた。諦めなきゃと、男子校に進学した。だけど、好きな気持ちは変えられなかった。
中学の友達に久しぶりに会った。そして、葵が奈々じゃない女と付き合ってるときいた。幸太は、奈々の友達の恵のことが好きだった。
幸太が、恵のことを好きなことを奈々に話してみたら、4人で会うことになった。
久しぶりに奈々に会った。恵は、好きなやつはいないらしく、二人がうまくいけばいいねと、笑ってくれた。やっぱり奈々はあったかくて、優しい。奈々の笑顔はまぶしかった。奈々の笑顔が頭から離れない。
みんなで一階に遊んで楽しかった。幸太は、恵に気持ちを伝えたけど……友達以上には思えないと言われた。でも、友達としてまた会ってくれるって……
「0じゃないんだろ?じゃ、あきらめない。」
そうだよな。俺も、もうあきらめない。奈々に好きになってもらえるように、頑張る。