彼の行動は、俗にいう『ストーカー行為』……だと思う。
でも写真以外、特に何かされたわけじゃない。
それにたまたま私が、写真に写っただけかもしれないし、彼はとても情熱的で、本当に一目惚れで結婚まで考えたのかもしれない。
……なんて、必死に理由を付けて考えてみるも、やっぱり最終的には『ありえない』という答えに結び付いてしまう。
そう思う理由は、彼が現に、私の日々全ての行動を知っているかのような言動をよくとっていたからだ。
特に何かされた、というわけではないけれど、付き合っていて引っ掛かる事は多々あった。
些細な事だったりしたけれど、例えば初めて私の家まで車で送ってもらった時、私が声を掛けるよりも先に右折の指示器を出していたり、話した記憶がない私の過去の出来事を知っているような口調だったり……と、思い返せばキリがない。
そして、彼は時々断定的に私の事を話してくる事があった。
それも間違っていない内容だったので、なんで分かるんだろう?ぐらいにしか思っていなかったけれど。
今思えば、それら全て私の知らないところで『見られて』いたのならば……全部疑問が解ける。
でもだからって、遥は『しつこい』訳では決してなくて。
勿論、何度も会いに来る『しつこさ』はあったけれど、弁えているしつこさと言うべきなのか。
私が嫌だと言った事に対しては、二度と同じ事は絶対にしないし、付き合う前に待ち伏せされていた時だって、今日は用事があるので無理だと言えば「では、また明日」と、あっさり引き下がって帰っていた。
だからこそ、なんとなく彼には強く付き纏うのをやめて欲しいとは言えなくて。
流されるまま、気が付いたら遥に惹かれて彼を受け入れている自分がいた。
でも写真以外、特に何かされたわけじゃない。
それにたまたま私が、写真に写っただけかもしれないし、彼はとても情熱的で、本当に一目惚れで結婚まで考えたのかもしれない。
……なんて、必死に理由を付けて考えてみるも、やっぱり最終的には『ありえない』という答えに結び付いてしまう。
そう思う理由は、彼が現に、私の日々全ての行動を知っているかのような言動をよくとっていたからだ。
特に何かされた、というわけではないけれど、付き合っていて引っ掛かる事は多々あった。
些細な事だったりしたけれど、例えば初めて私の家まで車で送ってもらった時、私が声を掛けるよりも先に右折の指示器を出していたり、話した記憶がない私の過去の出来事を知っているような口調だったり……と、思い返せばキリがない。
そして、彼は時々断定的に私の事を話してくる事があった。
それも間違っていない内容だったので、なんで分かるんだろう?ぐらいにしか思っていなかったけれど。
今思えば、それら全て私の知らないところで『見られて』いたのならば……全部疑問が解ける。
でもだからって、遥は『しつこい』訳では決してなくて。
勿論、何度も会いに来る『しつこさ』はあったけれど、弁えているしつこさと言うべきなのか。
私が嫌だと言った事に対しては、二度と同じ事は絶対にしないし、付き合う前に待ち伏せされていた時だって、今日は用事があるので無理だと言えば「では、また明日」と、あっさり引き下がって帰っていた。
だからこそ、なんとなく彼には強く付き纏うのをやめて欲しいとは言えなくて。
流されるまま、気が付いたら遥に惹かれて彼を受け入れている自分がいた。