『嫌・・・だった?』
突然こんなことして・・・
彼から囁かれた質問に、あたしはそっと首を横に振った
『嫌じゃ・・・ないよ?』
自分の吐いたセリフに赤面して
今度は逆に、あたしが彼の肩に顔をうずめた
背中にまわされた腕に、また少し力がこもる
『充電できたからさ、
明日、どこか行こうか?』
『えっ?本当に?』
予想もしなかった彼からの提案
それはクリスマス以来の記念すべき?セカンドデート
『どこに行きたい?』
にっこりと、微笑んで彼が訊く
すこしだけ考えて
『明日、決めてもいい?』
あたしも、同じ笑顔で彼を見つめた
あたしと柊はおんなじ魚座
ってことはラッキースポットだって同じなはずだから
『明日、見てから決めるっ』
あたしの台詞に
意味を察した柊が、くすっと笑った