『侑月』
あたしの名前を呼ぶ、甘い声
『なあに?』
あたしの肩に置かれた柊の頭がそっと持ち上がった
『もう少し、侑月に触れたい』
真っ直ぐな
射るような眼差しと、囁く声
恥ずかしくて思わず瞳を伏せると、大きな手に頬を捕らえられた
そっとそっと
唇に触れる、唇・・・
啄むように、何度も何度も落とされる
それは、触れるだけの柔らかな甘いキス
抱きしめる腕は、きつく離さないって主張してるくせに
触れてくる唇は、
何故か不思議な位にためらいがち・・・
『充電完了。』
そっと離れた唇が、ぼそりとそう呟き
彼の視線があたしに止まる