すると彼は、大きく見開いた目でまじまじとあたしを見つめてから

すっとソファーから立ち上がった


“???”


あたし、変なこと言っちゃった?


彼の手があたしに伸びてきて、何故か奪われるマグカップ。

彼は、手にした二個のカップをテーブルに置くと
あたしの目の前に戻って来てこう言った



『三分だけ時間、くれる?』



三分?

考える間もなく
瞬間、あたしは隣に戻ってきた柊にかき寄せられた

ぎゅっと
その腕一杯の力で、苦しいくらいに抱きしめられる



『三分で充電可能だから』



もう少しこうしてたいって囁かれて、あたしの頬が熱を持つのがわかった

サラサラの茶色の髪が、あたしに触れる


こうしてる時間が、彼を癒せているのならいいなって思う