でも、こんなに疲れた顔をしながらも
毎週ちゃんと拓海くんの相手をしちゃってることは・・・偉いよね
キッチンの片付け
少し後回しにしようかな・・・
あたしは台所へ戻り、とっておきのアップルティーを入れると
柊の寝転がるソファーへと戻った
『はい』
淹れたての紅茶を差し出すと、彼はゆっくりとソファーから体を起こした
『ホントにお疲れ様』
彼は、マグカップの中を覗き込んで、ゆっくりとそれを口に運ぶ
『あ、すげー旨い』
ふわりと表情を緩めて
彼は紅茶を飲みはじめる
驚かせちゃうかな?と考えつつも
彼の隣、ソファーの隙間に、あたしも腰を下ろした
“えっ?!”
二人掛けのソファーの隙間は思ったより狭くて
そんな中座りこんだあたしを
彼が驚いた顔で見つめてくる。
『少しは癒やしてあげられるかな、あたし』
寄りかかってもいいよ?って言ってみる