「怪我はないか?」



「はい。」



振り返った美男子に心を奪われた。




「京の町は治安が悪いからな、そんな恰好で歩いてたら絡まれて当然だ。」




「すみません。こちら来たばかりで、侍女たちとはぐれてしまって。」