7月上旬 久々に原田はさよの元を訪れることができた。 池田屋の後処理やら雑務やらに追われていたのだ。 「大変でしたね。」 「あぁ。まったくだ。」 「藤堂さんの具合はどうですか?」 「大したことねぇよ。そんなことより浮かない顔してどうした?」 「そんなことないですよ。大丈夫です。」