11月



原田はさよを紅葉を見に行かないかと誘った。



冬に向けて茶色に色付いた木々がだんだんと散り始めていた。



「冬は寂しいです。私はあまり好きではないです。」



「俺も今まではそうだった。...今はさよがいるから寂しくないな。」



「原田さん...」



「なんてな。らしくねぇ。」