原田が心配していたのはさよのことだった。



祝言を挙げて4ヶ月。



さよがやっかいな病にかかってないかと心配で仕方がないのだった。




原田が帰ると立っているのがやっとといった顔色でかまどの前にいるのだ。




自分は食欲がないといって何も食べず、原田の傍らで酌をするだけ。