慶応元年8月 原田はいつものように屯所で鍛錬をしていた。 しかし、どこか落ち着きなく、稽古中もどこか身が入っていなかった。 見かねた土方が原田に声をかけた。 「原田。何かあったのか?」 「何って何だ。」 「そんなに落ち着きねぇと周りの奴も嫌でも気になっちまうだろう。」