研究をして、お昼になったらご飯を食べる。それから、定時になったら帰る。

それから雛と交代で晩御飯をつくる。

両親はいなくて、あたしと2人だけ。

今あたしが気になるのは、雛のこと。

気になることがたくさん散りばめられている。

たとえ襲われかけていても、わざわざ家の場所までハッキングする必要はないし、あんなところに1人でいるのが悪いと言われてしまう。

それなのに安否確認しにくるなんて。

雛に気がある人がいるのか、”____”を知ってしまったのか。

考えられるのはその2つだけ。

仕事が終わり、電車を待つ。

電車がきて、晩御飯の食材を買うと家に戻った。

「姫凛ー!」

玄関を開けると、あたしと同じ顔があたしに駆け寄ってくる。

「あれ、なんか雛熱くない?」

あたしの腕の中に飛び込んできた雛はなぜか少し体温が高い。

「そうー?大丈夫だよー!」

あたしの腕を引っ張ってリビングに連れていく。

ご飯を作りながら、彼らのことを聞いた。

一緒に登校してから、なぜか彼らがずっと着いてきていたとか。

でも、あの夜のことは全然聞かれなかったらしい。

あたしはいつもより早く布団に入ったのだ。