みんなが次々に注文する中、あたしはボンゴレビアンコを頼んだ。

「そーだっ!姫凛、今日は倉庫にお泊まりしないっ?」

「まあ、明日休みだけど……どーしたの」

「いやー姫凛親睦会!どーかな?」

晩御飯はパーティでー、とどんどん雛が話を進めていく。

「……いやいやいや無理だよね」

と、隣にいた瀬吏に話を振る。

「いや、ベットはありますし……」

「でも、あの部屋って出るって噂じゃねーかよ」

「出るって何が……」

櫂茉の言うことがだいたいわかった気がして、もう片方の隣の陽楓にひっつく。

「……幽霊だよ」

「ゆ、うれい…………」

あたしは幽霊(お化け)と雷の2つだけはこわいのだ。

「いやいやいやいやっ!オバケやだぁっ!」

怖くて、陽楓の来ていたブレザーの中にくるまる。

「大丈夫だよ、姫。櫂茉はだいたい嘘しか言わねぇーよ」

頭を撫でて落ち着かせてくれる陽楓。

「姫意外かにもビビリなんだな。」

「ちょっと、紫土っ、あたしをビビり認定しないでっ」

そうこうしてるうちに、パスタが運ばれてきた。

ミートスパゲティ、カルボナーラ、ペペロンチーノと名だたるパスタが運ばれてくる中、瀬吏だけが違うものを食べる。

「…あのー、瀬吏さん。それは一体…」

「ストロベリーとラズベリーのパフェ、ストロベリーとラズベリーのパイ、……」

「もう大丈夫だよっ!」

瀬吏のスペースだけ、ストロベリーピンクに溢れている。

「あのー、これってお昼ご飯だよね……?」

隣の瀬吏は猛スピードで食べ始める。

「瀬吏はおかしいからほっといていいぜ。こいつは極みが好きだからな」

玻取のいった、極みという言葉に首を傾げる。

「甘さではゲロ甘まで、辛さでいえば激辛までって感じだな」

「それって、変人ぽい…」

「瀬吏を変人扱いするんじゃねーよ」

櫂茉からチョップをうけてしまう。