あたし達が屋上に戻った頃、もうお昼という時間帯だった。

「お腹減ったー」

「んじゃ、食べにいく?」

雛の提案で、どこかにいくことになった。あたしが驚いたのは、雛が中心にいることだった。

「姫?いくよ?」

少し考えこんだあたしに、陽楓が顔をのぞき込む。

「うん」

あたしは彼らの背中を追いかけていった。

「っていうか、初日なのに授業をサボっちゃったよぉ……」

「それなら大丈夫だろ。俺らの学校は成績が優先だから、普段はどうこう言わないってゆーのが校風だからな」

いや、どんな学校だよ、と櫂茉にツッコミをいれる。

「とゆーことで、学校はもう終わりにするか」

陽楓が歩くみんなの前にでて、手をパンとたたいた。

「なんだよ、今更。ほぼ毎日のことだろ」

玻取はそういうけど、あたしがいた昨日は確かに終わりまでいた。

しかも、1日授業をうけた。

……寝ている人は数人いたけど

もしかして、あたしが…あたしが雛じゃないってこと昨日の時点でバレてたのかな

下駄箱から出ると、黒色の高級車に乗り込む。

「……あそこでいいですよね」

瀬吏が発した。それに、みんながいいよと返事をかえす。

あたしには、それがどこなのかわかんないんだけど。

「姫ー!ゲーム得意?」

陽楓が今流行りのゲームを出してきて、ゲームしようと誘う。

「雛凛、きょうはまけねぇ。」

紫土がナチュラルに参加している。

「ゲームはちょっとだけやったことあるかな」

しかも、それは昨日もしていた乱闘のゲーム。

「陽楓さぁ、他のゲームもってないの?」

雛が呆れたように陽楓にいう。……このゲームしかしてないってことたろうな。

「持ってるけど〜、これが1番好きー」

それからリモコンをあたしに押し付けた。それから、あたしも仕方なく始める、

そのゲームは2台あるようで、あたしvs.陽楓、雛vs.紫土となっている。

玻取はねていて、瀬吏は音楽を聞いている。

櫂茉は紫土にリモコンを貸せと交渉なう。

ほんと、瀬吏と玻取のこの2人だけは読めない。……特に、瀬吏は。

と、いう観点からいくと、総長は瀬吏だろう。