「……え、ぇっと……」
あたしの承諾もなしにあたしを引っ張っていく総長。
なんかもう、すべてが意味わかんなくなっていく。
あの二重人格はなに?
「ねぇ、瀬吏って二重人格者なの?」
引っ張られる腕から後ろへと体重をかけて、彼の足取りを止める。
「ぷっ!」
後ろを振り返ってあたしたちをみていた櫂茉がふきだして笑った。
「瀬吏にそんなこといえるのお前ぐらいしかいねーよ」
といってお腹を抱えて爆笑している。
「ちょっと、わたしの質問に応えてよ」
「それはお前が見つけ出せよ」
相変わらず冷たい目をした銀の狐狼があたしをみてる。
紫土はそれだけいうとどこかに消えていった。…ひとりでバイクのところに急いだっていったほうがただしいんだけど。
それからあたしが追及せぬまま、瀬吏のバイクで倉庫に急いだのだった。
臨海部にある、倉庫地帯の一角。そこに彼らの住処がある。
バイクにのってる間は、あたし達は一言も喋らなかった。
バイクから下ろしてもらうと、彼につづいた。
陽楓と紫土と玻取は既についていたそうで、入口で足組んでいる。
シャッターを開けると、カラフルな頭の不良たちが顔を出す。
あたしの承諾もなしにあたしを引っ張っていく総長。
なんかもう、すべてが意味わかんなくなっていく。
あの二重人格はなに?
「ねぇ、瀬吏って二重人格者なの?」
引っ張られる腕から後ろへと体重をかけて、彼の足取りを止める。
「ぷっ!」
後ろを振り返ってあたしたちをみていた櫂茉がふきだして笑った。
「瀬吏にそんなこといえるのお前ぐらいしかいねーよ」
といってお腹を抱えて爆笑している。
「ちょっと、わたしの質問に応えてよ」
「それはお前が見つけ出せよ」
相変わらず冷たい目をした銀の狐狼があたしをみてる。
紫土はそれだけいうとどこかに消えていった。…ひとりでバイクのところに急いだっていったほうがただしいんだけど。
それからあたしが追及せぬまま、瀬吏のバイクで倉庫に急いだのだった。
臨海部にある、倉庫地帯の一角。そこに彼らの住処がある。
バイクにのってる間は、あたし達は一言も喋らなかった。
バイクから下ろしてもらうと、彼につづいた。
陽楓と紫土と玻取は既についていたそうで、入口で足組んでいる。
シャッターを開けると、カラフルな頭の不良たちが顔を出す。