3時間目の数学では陽楓の忠告どうり、あたしが当てられた。

そして解けたので答えをいうと、先生はべた褒めしてくれた。

4時間目の理科の実験。

あたしは本職が研究なのだから、扱いは慣れている。

そしたらまた、先生に褒められた。

”ミナミ”という友達とも話した。すこし緊張していたけど、あっちがフェアだからあたしもそう話せた。

……ここは、おかしい。

異常なまでな”雛”の対応。無名のイケメン集団といるのがそんなにすごいのか。

あたしは夢だった購買に行く。紫土に止められそうになったけど、人生一度の体験だと思うと、どうしても行きたかった。


………そこは、まるで戦場。

だけど、あたしは………”_____”だから。

メロンパンとホットドッグ、コーラを買って購買を出た。

ここは体育館の近くらしく、バスケットのボールの音が聞こえる。

……それから、不快な音も。

「ねーねー!こんな真昼間からなにしてんの?」

ねーねー!は、明るく、そこからは一気にトーンをおとしたあたしに、カツアゲナウだった彼らがあたしをみる。

「なんだてめぇ。混ぜてほしいのか?」

ニヤニヤとした目付きであたしをみる。……気持ちが悪くて仕方ない。

「なわけないじゃーん!カツアゲとか、小学生か。」

その軽い挑発にのるザルな奴ら。

殴りかかってきたやつを、パンたちを持ったまま、飛び蹴り。

「ぐはっ、」

あと3人とか、面倒くさい。

「雑魚なんだったら束でこいよ。」

近くのベンチにパンたちをおいて、ケンカモード。

雛のカッコでこんなこと、したくなかったんだけど、あたしの立場上、仕方ない。

「おらぁぁぁぁ!」