雛を迎えに来た例のイケメン集団は5人。

黒髪2人、金髪1人、銀髪1人、臙脂色のような赤が1人。

臙脂色の髪をしているのは、周りの4人とは少し違カワイイ系。背もそんなに高くない。そして寝癖であろうそれがぴょんぴょんしているのだ。

雛によると、この子の名前は陽楓(はるか)。

銀髪の髪をしているのは氷のような冷たさをもつ狐狼(ころう)。

目には鋭いなにかある………いや、なにかではなく”殺気”だ。

この人の名前は紫土(しど)。

金髪の髪をしているのは、いかにもな不良。

耳はピアスを開けまくっているし、首にはネックレス。

この人の名前は櫂茉(かいま)。

背が1番高い、黒髪の男。190あるであろう身長と加え整った甘いマスクの男。

その目は甘く、柔らかい…………設定である。

この人の名前は玻取(はとり)。

昨日雛の安否を確認してきた一見物腰柔らかそうな黒髪の男。

二重人格でケンカ以外では敬語、ケンカになれば誰もとめられはしない。

整った顔と異常なオーラが女子達を引きつける。

この人の名前は瀬吏(せり)。

「ごめん。」

そうだけ言って、車に乗り込む。

あたしを挟んだのは、陽楓と玻取。玻取からはいい香水の香りがする。

基本仏頂面かポーカーフェイスの彼らは特に喋ることがないそうだ。

ここできっと”あいつ”に連絡するのはあたしの首をしめるのと同じ。

見ただけだからあんまり確証はないけれど、この人たちは結構強い。

これからシークレットにしている族といわれれば、結構絞れていく。