■カフェ

マスター「どうだい？お味は」

麻友子「エビがプリプリしてて、カツがサクサクしてて、エビカツの味が引き立っています」

マスター「そうか」

美味しそうにエビカツサンドを頬張る麻友子をみて、優は癒されていた。

優「本当に、麻友子は美味しそうに食べるよな」

麻友子「誉めてくれてありがとう」

麻友子は嬉しそうにいった。


美味しそうに麻友子がエビカツサンドを頬張る中、突然スマホがなった。

最近、PHSからスマホに変更になったので少し麻友子は操作に戸惑ったがスムーズに出ることができた。

麻友子「はい、渡部です。緊急ですか、すぐに行きます」

そういうと、残っていたエビカツサンドを素早く食べ急患に向かった。

マスター「あのスピードでよく食えるよな」

優「そうですね」


ーー救命病棟ーー

麻友子が、駆けつけるとすでに患者の治療が進められていた。

麻友子「患者情報お願い」

看護師「10代、女性 過去に疲れで倒れたそうです」

麻友子「それって？」

もしかして、自分の教え子である絵莉が救急搬送されたのではと麻友子はしぶしぶ思った。

看護師「この前急患で来た、大学生かと思われます。」

麻友子の嫌な予感は的中しまった。

麻友子「絵莉ちゃん、頑張ってね」

眠る彼女にそういいながら麻友子は治療を進めていった。



ーーかいとの病室ーー

ﾄﾞｸﾝ…

かいとの心臓は嫌な音を立てた。

かいと「いつものやつか」

軽い発作だと思ったかいとは薬を取りだそうとしたが

かいと「…ﾊｧ…………ﾊｧ…………薬どこだ。」

薬は出てこなかった。

かいと「…………ナースコール……」

かいとはナースコールを押したが意識が途絶えた。




ーー医局ーー

優は医局でカルテ整理をしていた。

優「やっと終わった」

看護師「新城先生」

看護師が慌てて入ってきた

優「どうしたの？」

看護師「かいとさんが……」

優「すぐいく。」



ーー集中治療室ーー

なんとか、一命を取り止めたかいとと絵莉は集中治療室で眠っていた。

優「…………」

麻友子「……お疲れ様、優」

優「…………」

麻友子「優？」

優は集中治療室で眠るかいとを見ていた。

麻友子「優？……優？」

優「あっ……麻友子……お疲れ様」

ようやく、優は麻友子の存在に気づいた。

麻友子「かいと君なら。生きてるよ」

優「でも今までにない大きな発作だった。」

麻友子「……でもかいと君は乗り切った。そこを褒めてあげようよ」

優「……そうだな。頑張ったなかいと」

優は眠るかいとにそういった。

麻友子「絵莉ちゃんも頑張ったね」

かいとの横に眠る絵莉に麻友子がいった。

優「例の患者？」

麻友子「うん、絵莉ちゃん。うちの病院の大学の医大生」

麻友子「将来は医療研究者になるんだって」

誇らしげにいった。

優「よくなるといいな、絵莉ちゃん」

麻友子「そうだね」